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医療費の備えについて

 病気治療の際に避けては通れないのが医療費の負担です。
 患者本人や家族の「出来る限りの治療を受けたい」という思いとは裏腹に、高度な医療を受ければ、それに見合った医療費の負担が求められます。
 『高額の医療費に対して、敢えて準備をしなくても貯蓄で対応できる』という人は、それ程多くはない筈です。
 多くの方が入院特約付きの生命保険や医療保険に加入しているのはこの為です。
 では実際に病気の治療をする際にどのような負担を求められる可能性があるのか、またどのような準備をしておくべきかについてご説明します。


ご存知ですか? 医療費負担の実態!!
 
●サラリーマンの医療費自己負担割合の推移

 昭和59年………本人自己負担割合1割

 平成9年9月……本人自己負担割合2割

 平成15年4月 …本人自己負担割合3割
●入院時の自己負担費用(1日あたり)

 平成 8年… 9,500円
 平成10年…10,100円
 平成13年…12,900円
 平成16年…15,200円
  ※生命保険文化センター平成16年度『生活保障に関する調査』

 自己負担割合の増加に比例して、自己負担費用は大幅に増えています。
 主な病気の平均入院日数では、
 がん…35.7日、心疾患(高血圧性のものを除く)…29.3日、脳血管疾患…102.1日※平成14年厚生労働省『患者調査』
 となっており、生活習慣病の入院が長期にわたることが分かります。


高額医療費制度について

 
 健康保険適用分については、「自己負担限度額」を超える金額が健康保険などから払い戻される制度(高額医療費制度)があります。
 ただし払い戻しは3〜4ヶ月後になるため、払い戻しまでの生活費等の確保が必要です。
 また健康保険の適用外である高度先進医療などは全て自己負担になります。
★「高額医療費制度」の払い戻し例

 ある月の総医療費が40万円(自己負担額3割=12万円)だったとすると
 「自己負担限度額(一般)」=72,300円+(400,000円-241,000円)×0.1%
 =73,890円
 「払い戻し額」=120,000円-73,890円=46,110円

 →120,000円支払ったうちの、46,110円が払い戻されます。


医療保険の検討(医療保険選びのポイント)

 
 医療費に対しての備えとして、最も一般的なのは医療保険への加入です。
 以前は外資系生保にしか認可の下りなかった医療保険に対しては、現在国内生保も含めて多くの生保が販売に力を入れており、数え切れないほどの商品が売り出されています。
 一口に医療保険といっても、解約金のあるタイプと無いタイプ、保障期間中の掛金が変わらないもの(全期型)と変わるもの(更新型)、あるいは国内生保(ひらがな生保)と外資系生保(カタカナ生保)といった選択基準があり、選択肢が多すぎるがゆえに、どの保険に加入したらよいのか判断がつきにくくなっています。
 国内生保が良いか外資系生保化が良いかという議論はここでは敢えてしません。
 以下で商品の選択基準について、私なりの考え方を述べてみたいと思います。
 
@解約金のあるタイプと無いタイプ、どちらを選ぶ?
 あくまで私見ですが、私なら解約金無しのタイプを選択します。
 あまり知られてはいませんが、死亡保障型(いわゆる大黒柱向けの大型保障タイプの商品)と比べて、医療保険は極めて継続率が高い(25ヶ月経過後で10〜20%程度)という事実があります。
 よく解約金がある方が良いという方もいらっしゃいますが、医療保険は長期継続(あるいは一生涯継続)を前提として加入する保険であり、年齢と共に入院の可能性が高くなり、継続のニーズがどんどん高まっていく商品であることから、保障が全くなくなる解約のことはあまり意識する必要は無いのではないでしょうか。
 解約の可能性が極めて低いのであれば、当然掛金(保険料)は安いほうが良いと私は考えています。

A掛金が変わらないもの(全期型)と変わるもの(更新型)ではどちらを選ぶ?
 先にも述べましたが、医療保険は長く続けることが前提の保険です。
 何事も無い時の保険料の負担はあまり大きくはありませんが、いざ病気になった場合には治療費が多額になったり、職を失って収入が激減する可能性さえあります。
 また一生で使う医療費の約67%が60歳以上での出費(労働厚生省法研「医療ハンドブックH13」より)であり、高齢になってから医療費がアップするのは厳しいケースが多いものと考えられます。
 こうしたことから、保険料が一生変わらない全期型のタイプがおすすめだと思います。
 最近は3大疾病(がん・脳卒中・急性心筋梗塞)等になった場合に、以後の保険料の支払いが免除される保険(保険料払込免除特約付きの保険)も出ています。
 保険料は多少高くなりますが、3大成人病は医療費が多額にかかることが多いうえ、闘病のため収入が減る可能性が高く、保険料の支払いが厳しくなるケースも散見されるようです。
 ある程度支払いに余裕があれば、こうした保険への加入も検討してみてはいかがでしょうか。

 保険についての更に詳しい情報は、私が運営する別サイト「がん保険・医療保険選びのポイント!」をご覧下さい。
 生命保険(がん保険・医療保険)の考え方について、詳しく解説しています。きっとお役に立てると思います。


お金を借りる

 
 医療保険は健康状態によっては入れない場合もありますし、経済的な理由等から、いざ病気になった時に医療費の準備が出来ていないことがあります。
 健康保険の適用分については、高額医療費制度により一定額以上の部分が払い戻されることが多いのですが、払い戻しまでは3〜4ヶ月かかります。
 どうしても当面の資金が必要という場合には、積極的にお勧めはしませんが、消費者金融等から借り入れをする方法もあります。
 各社で利息や貸出し限度額が異なっていますが、医療保険等で近日中に給付金がもらえるような場合には、一定期間無利息の融資が良いかもしれません。
 最大で30日間無利息(場合によっては手数料も無料)の消費者金融もあります。

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